重馬場は荒れるのか

データ分析

この記事は「平均配当」がテーマのデータ分析です。東京競馬場の施行レースをトラックと馬場状態別に分類して、すべての式別(馬券の種類)の平均配当を、次の条件で集計して比較しました。

  • JRA 2007年~2023年
  • トラック(芝、ダート、障害)でグループ化
  • 馬場状態でグループ化
  • 調和平均で比較

払戻の比較は単なる平均ではなく「調和平均」を採用します。

「調和平均」については「全国の競馬場の平均配当を比較」の記事で解説しているので参考にして下さい。

結果はこちら。

トラック 馬場状態 レース数 単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
22548 404 205 828 1177 589 2117 2457 11038
稍重 3727 417 207 872 1227 602 2218 2548 11421
1497 453 217 921 1347 656 2473 2800 12968
不良 482 482 230 967 1520 737 2807 3413 15532
17643 397 204 798 1176 597 2126 2631 12230
稍重 5344 393 202 784 1172 595 2135 2626 12346
3250 403 207 819 1214 615 2210 2754 12810
不良 2045 412 208 837 1244 617 2249 2752 13027
1496 380 192 776 1018 527 1840 2122 9095
稍重 375 381 200 845 1150 575 2091 2478 10546
204 411 204 876 1254 594 2205 2607 10792
不良 106 394 204 911 1201 585 2135 2419 10866

芝は馬場状態が悪化するほど明らかに荒れる傾向があります。一方、ダートはほとんど影響を受けません。つまり、芝では馬場状態への適正が重要になり、ダートではダート適正そのものが問われると言えるでしょう。

ただし、特定の競馬場の場合や、野芝と洋芝で比較すると、異なる結果が出る可能性もあります。馬券を買う際の参考にしてください。

最後に。この記事のデータ作成に使用したSQLを有料会員に公開しています。ユーザーがカスタマイズして利用することも可能ですし、SQLを学習したい方の参考にもなります。なお今回、集計結果は1つのSQLでまとめて出力することも可能ですが、あまりにもSQLが長くなるので式別ごとにファイルを分割しました。この記事の集計結果はそれぞれをエクセルでまとめたものです。

SQLファイルのダウンロードと使い方

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