全国の競馬場の平均配当を比較

データ分析

全国の競馬場の平均配当を比較

今回は、全国の競馬場における平均配当について調べてみます。皆さんは、競馬の平均配当をどのように計算してますか?平均の計算方法には、データの特徴を表すためのいくつかの種類があります。この記事では、算術平均と調和平均という2つの方法を使って、全国の競馬場の平均配当を比較してみます。

算術平均による平均配当

まずは「算術平均」から見てみましょう。一般的に「平均」と言われると、この算術平均を指します。全国の競馬場データを対象に、すべての式別の平均配当を算術平均で比較しました。集計期間は2007年から2023年までの17年間です。

競馬場
xxxxxxxx
レース数 出走
頭数
xxxxxx
単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
札幌 2760 12 928 330 2,196 4,640 1,631 9,325 16,795 103,208
函館 2640 12 955 325 2,157 4,799 1,628 9,414 16,274 103,194
福島 4056 14 1,110 369 2,245 6,353 2,094 13,030 24,446 155,719
新潟 5591 14 1,049 358 2,112 6,012 2,021 11,982 24,190 155,345
東京 8861 14 1,011 354 2,027 5,866 1,984 11,741 23,776 153,157
中山 8208 14 1,006 353 2,104 6,100 1,987 12,144 24,020 148,310
中京 5244 14 1,047 358 2,144 5,936 2,062 11,675 25,345 151,304
京都 7749 13 1,020 352 2,175 5,631 1,897 11,337 22,811 147,668
阪神 8784 13 1,024 350 2,116 5,587 1,891 11,133 21,731 136,874
小倉 4824 14 1,050 362 2,103 5,673 2,040 11,520 23,620 148,758
門別 13990 9 625 231 1,643 2,185 908 4,631 5,659 35,330
盛岡 11529 9 667 232 1,723 2,246 824 4,864 5,560 38,951
水沢 12136 9 631 229 1,689 2,143 807 4,568 5,375 35,303
浦和 10139 10 784 258 1,834 3,066 1,101 6,416 8,385 54,974
船橋 10775 10 748 260 1,756 3,068 1,117 6,248 9,302 59,719
大井 19713 12 916 313 1,993 4,675 1,634 9,620 16,629 111,623
川崎 12176 11 793 272 1,913 3,404 1,225 7,045 10,275 66,788
金沢 15612 9 615 231 1,594 2,092 826 4,924 5,012 35,378
笠松 16618 8 583 208 1,457 1,822 702 4,023 4,022 27,448
名古屋 22290 9 616 213 1,520 1,925 804 4,306 4,731 31,732
園田 28949 10 701 242 1,741 2,669 983 5,553 6,950 45,987
姫路 2234 10 744 238 1,625 2,594 916 5,314 6,317 41,130
高知 19581 9 610 227 1,680 2,145 828 4,555 5,098 33,857
佐賀 19698 9 614 229 1,733 2,092 801 4,474 4,914 33,403
帯広 29573 9 659 231 1,799 2,184 816 4,544 4,844 30,289
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

東京競馬場の馬連の算術平均は 5,866円。3連単は 153,157円と、かなり高くないですか?算術平均は、単純にデータの合計をデータの個数で割ったものなので、極端な「外れ値」があるとその影響を大きく受けます。

例えば3連単を買うとき、数千円の配当と数百万円の配当が同じ頻度で当たると考えるのは、非現実的です。高額配当ほど出現する確率は低いので、払戻金が一定になるように重み付けした調和平均で計算する方が実用的です。

さらに言えば、「合成オッズ」で馬券を買うのが理にかなってるなら、同じ考え方で平均配当を集計しろ、って話。

調和平均による平均配当

次に、「調和平均」を使った平均配当を見てみましょう。調和平均は、数値の逆数の平均を取り、その逆数を計算する方法です。この方法は、極端な値の影響を減らすことができます。

集計期間は同じく、2007年から2023年までの17年間です。出走頭数も調和平均で集計しました。

競馬場
xxxxxxxx
レース数 出走
頭数
xxxxxx
単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
札幌 2760 12 394 200 813 1,103 553 2,012 2,244 10,486
函館 2640 11 394 199 825 1,113 549 2,026 2,264 10,565
福島 4056 14 450 218 920 1,426 697 2,644 3,373 16,297
新潟 5591 14 426 211 868 1,339 650 2,446 3,036 14,093
東京 8861 14 393 203 793 1,157 587 2,072 2,465 11,129
中山 8208 14 398 205 794 1,176 606 2,105 2,659 11,942
中京 5244 13 414 209 859 1,288 629 2,332 2,810 12,987
京都 7749 13 392 201 780 1,097 563 1,984 2,330 10,577
阪神 8784 13 384 199 787 1,087 551 1,946 2,225 9,938
小倉 4824 13 419 211 863 1,268 634 2,316 2,843 13,077
門別 13990 9 261 157 516 548 324 944 868 3,455
盛岡 11529 9 265 161 521 558 333 944 925 3,459
水沢 12136 9 259 159 525 549 328 919 897 3,322
浦和 10139 10 312 174 659 812 434 1,443 1,533 6,629
船橋 10775 10 301 173 639 775 419 1,354 1,446 6,017
大井 19713 12 351 194 774 1,044 555 1,863 2,304 9,926
川崎 12176 10 319 179 703 859 458 1,529 1,687 7,239
金沢 15612 9 233 153 439 470 298 768 765 2,698
笠松 16618 8 229 145 394 419 264 701 626 2,271
名古屋 22290 9 228 145 398 421 275 697 641 2,270
園田 28949 9 268 163 536 630 363 1,049 1,123 4,519
姫路 2234 9 285 166 574 690 370 1,175 1,176 4,791
高知 19581 9 233 152 444 436 286 709 677 2,241
佐賀 19698 8 237 154 474 481 302 785 779 2,653
帯広 29573 8 349 173 766 830 405 1,502 1,347 5,818
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

東京競馬場の馬連の調和平均は 1,157円です。算術平均の 5,866円と比べると大きく下がってます。

競馬をある程度やったことがある人なら、実際のイメージに近いのは算術平均ではなく、調和平均のデータではないでしょうか?

調和平均は、極端な「外れ値」が含まれるデータ、例えば、収益率やスピードの平均を計算する場合によく使われます。そのため、競馬や競艇の払戻金の集計にも適しています。

データは福島の平均配当の高さが他の競馬場を圧倒してます。福島が荒れやすい件については、新聞と赤ペンで馬券を買ってるオジさんたちも場外馬券売場でボヤいてますが(笑)地方競馬は出走頭数の少なさから、馬券の組み合わせ数が少なくなるため、JRAと比較して平均配当が低くなるのは当然です。

しかし、笠松と名古屋の3連単が2,000円台前半と異常に低いのはなぜでしょうか? 次のGoogleの検索結果を参考にしてください。→笠松競馬 八百長

算術平均と調和平均の違い

算術平均と調和平均の違いを簡単に説明します。

算術平均

「算術平均」は、数値の合計をデータの個数で割ったものです。一般的に「平均」と言われると、この算術平均を指します。

数値が3つ(1, 2, 3)の場合、算術平均は (1 + 2 + 3) / 3 = 2 です。
SQLで書くと、

avg(value)

調和平均

「調和平均」は、数値の逆数の平均の逆数を取ったものです。特に、極端に大きな値や小さな値がある場合に適しています。

数値が3つ(1, 2, 3)の場合、調和平均は 3 / (1/1 + 1/2 + 1/3) = 1.636 です。
SQLで書くと、

count(*) / sum(1 / value)

違いのポイント

  • 算術平均はデータの合計を重視します。
  • 調和平均はデータの逆数を重視し、極端な値の影響を減らします。

この記事のデータ作成に使用したSQLを有料会員に公開しています。ユーザーがカスタマイズして利用することも可能ですし、SQLを学習したい方の参考にもなります。

なお今回、集計結果は1つのSQLでまとめて出力することも可能ですが、あまりにもSQLが長くなるので式別ごとにファイルを分割しました。この記事の集計結果はそれぞれを表計算ソフトでまとめたものです。

SQLファイルのダウンロードと使い方

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