前走1着馬をタイム差別で分析

データ分析

この記事は前走1着馬に焦点を当てた「タイム差」がテーマのデータ分析です。ひとくちに1着と言ってもハナ差から5馬身差まで色々あります。そこで前走1着馬を(2着馬との)タイム差で分類し、その着回数と回収率がどうなるのか、次の条件で集計してみました。

  • JRA 2015年~2019年
  • 芝・ダート競走
  • 前走確定着順=1着
  • トラックでグループ化(芝、ダート)
  • 前走タイム差でグループ化

この条件にした理由は、他の記事のように芝とダートでは異なる傾向が出ることが多いからです。出現数100件以上のデータだけ載せてます。前走タイム差は3桁の文字列になっており、001=0.1秒差の意味です。タイム差3秒とかいうデータまでありましたが障害帰りかな?

結果はこちら。先ず芝から。

トラック 前走タイム差 1着回数 2着回数 3着回数 出現数 単勝回収率 馬連回収率 3連複回収率
-000 234 229 236 2772 69 74 73
-001 198 184 179 2009 90 66 51
-002 264 224 200 2058 81 71 59
-003 137 112 83 996 63 60 66
-004 83 71 45 529 73 57 48
-005 53 35 30 308 92 56 39
-006 33 28 20 222 50 48 50
-007 20 12 12 160 117 56 48

続いてダート。

トラック 前走タイム差 1着回数 2着回数 3着回数 出現数 単勝回収率 馬連回収率 3連複回収率
ダート -000 111 115 121 2003 53 47 47
ダート -001 90 88 109 1487 55 63 67
ダート -002 93 107 104 1477 55 49 42
ダート -003 73 77 80 956 67 51 84
ダート -004 65 67 55 649 63 42 39
ダート -005 50 49 29 443 68 119 85
ダート -006 38 36 26 379 65 65 77
ダート -007 36 25 23 293 55 39 35
ダート -008 29 24 12 231 48 81 39
ダート -009 19 7 8 140 40 41 31
ダート -010 16 10 15 132 67 39 28

圧勝するほど勝率が高くなるのかと思ったら芝は0.4秒差以上から高くなりつつあるものの、ダートはどのタイム差でも大きく変わらない。タイム差だけで集計すると同じレースで同じ条件の馬が星を潰しあうためか。あるいは、前走圧勝=前走のレベル低すぎ、とも受け取れますからね。ダートは単勝回収率でも、芝と比べるとかなりヒドい数字。人気になりやすい前走1着馬だから全体的に儲からないってのもありますが。馬券を買う際の参考にしてください。

「馬連回収率」とは馬連を総流しで買い続けた場合の数字です。つまり、その馬が2着以内に入れば馬券は的中っていう計算です。「3連複回収率」も馬連と同じ、総流しで買い続けてその馬が3着以内なら的中です。経験的に連勝式の回収率は、還元率を超えていれば「買い」のパターンです。JRA馬連なら77.5%以上といったように。なぜなら総流しで馬券を毎回買うことなんて現実的にありませんから。見込みのある実力馬だけに相手を絞って買いますよね?

「着回数」は、同じ条件に該当する馬が同じレースに何頭か出走する場合、あまり意味が無い数字になります。同じ条件の馬が星の潰しあいをするからです。例えば「オークスは牝馬の勝率100%」と言ってるようなもんです。なので「着回数」の数字はあくまで目安としてください。

最後に。この記事のデータ作成に使用したSQLを有料会員に公開しています。ユーザーがカスタマイズして利用することも可能ですし、SQLを学習したい方の参考にもなります。

SQLファイルのダウンロードと使い方

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

コメント