前走脚質は今走でどれほど違うのか?レース結果はどう変わる?

データ分析

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■前走脚質は今走でどれほど違うのか?レース結果はどう変わる?
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前走脚質は今走でどれほど違うのか?レース結果はどう変わる?

今回のデータでは、前走脚質は今走でどれほど違うのか、そしてレース結果にどのような影響を与えるのかを分析します。このデータは芝とダートの両コースに分けて分析し、脚質の変化がどう影響するかを確認します。

分析対象は、コンピ指数が提供されている2007年から現在(2024年05月)までのJRA全レースです。今回は、コンピ指数の1位馬に焦点を当てて考察します。参考までに、2007年から2024年5月までのJRA全レースにおけるコンピ指数1位馬の成績は、次の通りです。

順位 出現数 勝率 単勝回収率
1 59873 31% 79%
2007年から2024年5月までのJRA全レースにおけるコンピ指数1位馬の成績

コンピ指数を使う理由は、単勝人気順では馬券購入時とレース確定後で結果が異なることがあるためです。競馬予想データには一貫した基準を用いることが重要です。また、コンピ指数の人気順が単勝人気順とほぼ一致することは「コンピ指数順位別データ分析」の記事で証明されています。

(前走)芝・逃げ

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・先行 930 45% 29% 77%
芝・逃げ 750 37% 47% 113%
芝・差し 299 15% 17% 42%
芝・追込 67 3% 18% 37%

まず、芝のデータから見てみましょう。前走で「逃げ」を打った馬が、今走も同じ「逃げ」を打った場合、勝率が47%と最も高く、単勝回収率も113%と唯一100%を超える結果となっています。これは一貫して「逃げ」に徹することで優れた成績を収める傾向にあることを示しています。

一方で、「先行」「差し」「追込」と脚質を変えた場合の勝率は相対的に低く、特に「差し」に転じた場合の勝率は17%と低迷しています。

もちろん「逃げ」を企んでたけど、逃げれなかったケースもデータに含まれていることでしょう。

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 137 50% 32% 80%
ダート・逃げ 98 36% 41% 103%
ダート・差し 35 13% 9% 26%
ダート・追込 6 2% 0% 0%

ダートに目を移すと、こちらでも「逃げ」が41%の勝率を記録し、再び高い回収率を示していますが、「先行」を選んだ馬の成績も比較的良好です。勝率は32%、回収率は80%と、ダートでは先行策が有効な戦法となっているようです。しかし、「差し」や「追込」に切り替えた馬の成績は振るわず、特に「追込」では勝利が全くありません。

この分析から得られる結論は、脚質の一貫性が成績を向上させる可能性が高いということです。特に「逃げ」を維持した場合の成績は際立っており、芝でもダートでも高い勝率と回収率を誇っています。一方で、「逃げ」から「差し」や「追込」の後方待機に転じた場合の成績の低下は、競走馬に与える潜在的な負の影響を示唆しています。

(前走)芝・先行

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・先行 4918 51% 35% 87%
芝・差し 3098 32% 25% 66%
芝・逃げ 928 10% 48% 119%
芝・追込 692 7% 18% 45%

まず芝のデータから見てみると、「先行」を継続した場合の勝率は35%で、単勝回収率は87%となっています。これは次走でも同じ戦法を取ることが一定の成果をもたらしていることを示しており、安定した成績を示していると言えます。

一方で、「逃げ」に転じた場合の勝率は48%と非常に良く、単勝回収率も119%と優れた成績を示しています。これは「先行」から「逃げ」への脚質転換が、非常に効果的であることを示唆しています。

「差し」や「追込」への転換は、それぞれ勝率25%、18%と低下し、単勝回収率もそれぞれ66%、45%と低くなっています。これは先行策から後方待機への転換が、リスクを伴う可能性があることを強調しています。

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 447 53% 35% 90%
ダート・差し 180 21% 15% 42%
ダート・逃げ 172 20% 51% 118%
ダート・追込 41 5% 5% 14%

次に、ダートにおけるデータを見ると、「逃げ」への転換が非常に成功していることが分かります。勝率は51%、単勝回収率は118%と、これも芝と同じく優れた成績です。

一方、「先行」を続けた場合の勝率35%、単勝回収率90%と、芝のデータと似たパターンを示しており、こちらも安定した成績を示しています。

「差し」や「追込」への転換はダートでも成功が限定的で、特に「追込」では勝率が5%、回収率が14%に留まっています。これは脚質転換の際のリスクが非常に高いことを再確認させるデータであり、先行策から後方待機への転換は特に慎重に判断する必要があることを示唆しています。

この分析から明らかなのは、「先行」や「逃げ」が高い勝率と回収率を保ちやすい一方で、「差し」や「追込」に転じることはリスクが伴うという点です。

(前走)芝・差し

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・差し 4285 45% 26% 71%
芝・先行 3437 36% 35% 89%
芝・追込 1420 15% 20% 53%
芝・逃げ 364 4% 49% 127%

まず芝に注目すると、最も多くの馬が再び「差し」を選択し、全体の45%を占めます。勝率は26%で、単勝回収率は71%となっており一定の結果を出しています。一方で、「先行」に転じた馬は勝率が35%、単勝回収率が89%と、より功を奏しているようです。

特に注目すべきは、「逃げ」を打った馬の成績です。全体のわずか4%に過ぎませんが、勝率は49%、単勝回収率は驚異の127%を記録しています。

もちろん、前走で「逃げ」を企んでたけど、逃げれなかったケースもデータに含まれていることでしょう。

「追込」への切り替えは、全体の15%を占めるものの、勝率20%、回収率53%と苦戦が見られます。これは、「差し」からさらに後方待機することが、必ずしも有利ではないという事実を浮き彫りにしています。

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 339 54% 36% 99%
ダート・差し 153 24% 13% 36%
ダート・逃げ 88 14% 55% 158%
ダート・追込 49 8% 6% 29%

ダートでは、事情が異なることが見て取れます。「逃げ」に切り替えた馬は88頭しかいませんが、勝率は55%、単勝回収率は158%と優れた成績を示しています。これはダートという条件が「逃げ」を有利にしていると解釈できます。「先行」も同じく良好で、勝率36%、回収率99%となっています。

一方で、「差し」や「追込」に関しては、成績が振るわず、「差し」は勝率13%、回収率36%、「追込」は勝率6%、回収率29%となっています。これは芝のデータと同じく、後方待機が成功率を下げる要因になっていると考えられます。

この分析から得られることは、脚質がレース結果に大きく影響を及ぼすという点です。特に「逃げ」や「先行」への転換はリスクを伴うものの、素晴らしい結果をもたらすことがあります。

(前走)芝・追込

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・差し 1587 44% 28% 83%
芝・先行 977 27% 37% 99%
芝・追込 972 27% 19% 51%
芝・逃げ 79 2% 44% 124%

まず芝のデータを見てみると、「差し」に転じた馬が最も多く、全体の44%を占めています。「差し」の勝率は28%、単勝回収率は83%と、前走の「追込」からの転換において一定の成功を示しています。

次に多いのが「先行」への転換で、勝率は37%、単勝回収率は99%とさらに優れた成績を上げており、積極的な脚質転換が良い結果につながっていることが見て取れます。

「追込」を続けた馬の成績はそれに比べて振るわず、勝率19%、回収率51%に留まっています。これは同じ戦法を取ることが必ずしも良い結果を出せるわけではないことを示しています。

一方で、「追込」から「逃げ」に転換したわずかな馬(全体の2%)は、勝率44%、単勝回収率124%と優れた成績を示しています。

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 84 44% 39% 108%
ダート・差し 70 37% 17% 57%
ダート・追込 21 11% 14% 69%
ダート・逃げ 14 7% 57% 139%

ダートのデータも興味深い変化を見せています。芝の「追込」からダートで「先行」に転じた馬は勝率39%、単勝回収率108%と、この脚質転換がダートで効果的であることを示しています。

しかし、「差し」と「追込」の成績は振るわず、特に「差し」は勝率17%、回収率57%、「追込」は勝率14%、回収率69%と低い結果に終わっています。

最も注目すべきは「逃げ」に転じた馬のダートでの成績で、勝率は57%、単勝回収率は139%と、最も優れた成績を記録しています。

このデータから得られる結論は、特に先行策への転換が成功につながる可能性が高いことです。ただし、これらの脚質転換がすべての馬に適しているわけではなく、個々の馬の特性やレースの条件を考慮する必要があります。

(前走)ダート・逃げ

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 1757 45% 32% 75%
ダート・逃げ 1647 42% 45% 98%
ダート・差し 399 10% 12% 28%
ダート・追込 76 2% 8% 20%

まずダートに焦点を当ててみると、最も多くの馬が「先行」に切り替えており、その比率は全体の45%です。勝率は32%、単勝回収率は75%と安定した成績を示しています。

続く、「逃げ」に徹した馬もかなりの数であり、42%を占めていますが、勝率は45%と非常に高く、単勝回収率も98%と優れた成績を示しています。これは、「逃げ」がダートにおいて有効な戦法であることを意味しています。

「差し」と「追込」への転換は、明らかに成功が限定的であり、特に「追込」の成績は極めて低く、勝率8%、回収率20%となっています。「差し」も勝率12%、回収率28%と低迷しており、これらのデータからは、ダートにおいては先行策がより有利であることが見て取れます。

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・先行 36 49% 28% 89%
芝・逃げ 19 26% 47% 147%
芝・差し 18 25% 6% 9%
芝・追込 0 0% 0% 0%

次に芝のデータに目を向けると、件数自体が少ないものの、「逃げ」を継続した場合の勝率が47%、単勝回収率は147%と優れた成績を示しています。これは、芝でも「逃げ」に徹することで優れた成績を収める傾向にあることを示しています。

しかし、「差し」への転換はそれほど成功しておらず、勝率6%、回収率9%に留まっています。

この分析から明らかなことは、ダートにおける「逃げ」の効果が非常に高いこと、そして脚質の転換は馬の特性やコースの特徴を考慮する必要があることです。特に芝への転換では、同じ「逃げ」が優れた成績をもたらす可能性がありますが、その他の脚質転換はデータ的に効果が低いと考えられます。

(前走)ダート・先行

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 6995 56% 36% 87%
ダート・差し 3037 24% 18% 46%
ダート・逃げ 1878 15% 49% 114%
ダート・追込 533 4% 8% 21%

まず、ダートでのデータを見ると、大多数の馬が同じ「先行」を維持しており、その比率は56%です。「先行」の勝率は36%、単勝回収率は87%となっており、比較的安定した成績を示しています。これは、一貫した戦法が一定の成功をもたらすことを示唆しています。

一方で、「逃げ」に転じた馬は15%に過ぎませんが、その成績は非常に優れており、勝率は49%、単勝回収率は114%に達しています。このデータからは、「先行」から「逃げ」への脚質転換が優れた結果をもたらす可能性があることが読み取れます。

しかし、「差し」や「追込」に転換した場合の成績は著しく低く、特に「追込」の勝率は8%、回収率は21%と、先行策から後方待機への転換がリスクを伴うことを示しています。

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・先行 81 44% 26% 75%
芝・差し 52 28% 21% 61%
芝・逃げ 36 20% 42% 121%
芝・追込 14 8% 21% 72%

芝に関しては、データが少ないものの、興味深い結果が見られます。「逃げ」に切り替えた馬は勝率が42%、単勝回収率が121%と優れた成績を示しています。これは、ダートから芝へのコース変更とともに脚質を「逃げ」に転換することが、一部の馬にとっては利益をもたらすことを示しています。

しかし、他の脚質においては勝率や回収率が低く、特に「差し」では勝率21%、回収率61%に留まり、成功が限定的であることが見て取れます。

この分析から得られる結論は、特に「逃げ」への脚質転換が、高い勝率と回収率をもたらす可能性があることが示されています。

(前走)ダート・差し

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・先行 3080 44% 38% 97%
ダート・差し 2800 40% 22% 62%
ダート・追込 687 10% 13% 38%
ダート・逃げ 423 6% 53% 153%

ダートで見ると、最も多くの馬が「先行」に脚質転換していますが、これが成績に好影響を与えていることが明らかです。全体の44%を占め、勝率は38%、単勝回収率は97%と、ダートでの「差し」から「先行」への転換は成功を収めています。

一方、「差し」を継続した馬も多いですが、勝率22%、単勝回収率62%と、やや低めの成績に留まっています。

さらに「逃げ」に転じた馬の成績は注目に値します。全体の6%ですが、勝率が53%、単勝回収率が153%と非常に良い結果を残しており、適切な脚質転換が効果を発揮することが分かります。

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・差し 49 40% 16% 60%
芝・先行 47 39% 13% 52%
芝・追込 16 13% 0% 0%
芝・逃げ 10 8% 80% 227%

芝へ転向した馬のデータは件数が少ないものの、いくつかの興味深い結果が見られます。特に「逃げ」に転換した全体の8%の馬は、勝率が80%、単勝回収率が227%と驚異的な数値を記録しています。

一方で、「差し」や「先行」、そして「追込」の成績はいずれも芝で苦戦しており、特に「追込」は勝率0%、回収率も0%と全く振るわない結果に終わっています。

この分析から得られる結論は、ダートでの積極的な脚質転換、特に「先行」や「逃げ」の先行策が良い結果を生む可能性が高いという点です。しかし、芝への転向では、「逃げ」に限って非常に優れた結果が期待できる一方で、他の脚質では成功が限定的であるという事実が浮かび上がっています。

(前走)ダート・追込

ダート

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
ダート・差し 770 42% 22% 71%
ダート・追込 495 27% 20% 60%
ダート・先行 486 27% 38% 104%
ダート・逃げ 69 4% 51% 159%

ダートでのデータを見ると、「差し」への脚質転換が最も多く全体の42%を占めていますが、勝率は22%、単勝回収率は71%と、低迷しています。

しかし、「先行」に脚質転換した馬の成績が特に注目に値します。これらの馬は全体の27%にもかかわらず、勝率は38%、単勝回収率は104%と、著しく良好な成績を示しています。これは、「追込」からの先行策への脚質転換が、非常に効果的であることを示唆しています。

一方、「逃げ」に切り替えた少数の馬(全体の4%)は、さらに驚異的な成績を達成しています。勝率は51%、単勝回収率は159%と、この脚質転換がリスクを伴うものの、それに見合うリターンを得る可能性が高いことを明らかにしています。

くどいようですが、前走で「逃げ」を企んでたけど、逃げれなかったケースもデータに含まれていることでしょう。

対照的に、「追込」を続けた馬の成績はやや振るわず、勝率20%、単勝回収率60%に留まっています。

今走 件数 比率 勝率 単勝回収率
芝・差し 16 44% 13% 36%
芝・先行 10 28% 20% 109%
芝・追込 10 28% 10% 35%
芝・逃げ 0 0% 0% 0%

芝におけるデータは件数が少なく、その結果も一貫性に欠けます。「先行」に転換した馬の成績が比較的良く、勝率20%、単勝回収率は109%となっていますが、他の脚質に転換した場合の成績は低調です。特に「追込」を維持した場合の勝率は10%、単勝回収率も35%と低迷しています。

この分析から得られる結論は、ダートでの積極的な脚質転換、特に「先行」や「逃げ」の先行策が良い結果を生む可能性が高いという点です。

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