【トータル期待値】2025年06月・高度なデータ分析で探る「お買い得」な馬は?

トータル期待値

トータル期待値とは

「トータル期待値」とは「PC-KEIBA Database」を使った、管理人@PC-KEIBA独自の計算方法です。

期待値の計算式は「確率×オッズ」です。つまり、期待値が1以上の馬券を買い続けたら回収率は100%以上になる計算です。分かりやすく言うと、ある馬が10%の確率で勝つと予想されている場合、その馬のオッズが10.1倍以上のときだけ馬券を買えば利益が出るということです。

一般的な回収率の計算は、1点100円の賭け金で「均等買い」を行う方法です。この方法は外れ値、つまり人気薄の高額配当に影響されやすいという欠点があります。

「トータル期待値」は、最新データで一定期間の確率とオッズを掛け合わせたものです。単勝と複勝の計算式は以下の通りです。

  • x1(単勝トータル期待値) = 勝率 × 単勝オッズの調和平均
  • x3(複勝トータル期待値) = 複勝率 × 複勝オッズの調和平均

記事内の「x1」は単勝トータル期待値、「x3」は複勝トータル期待値を意味します。

競馬の払戻金は、高額配当ほど出現確率が低いため、払戻金が一定になるよう調和平均で計算するのが実用的です。また、「合成オッズ」で馬券を買うのが理にかなっているなら、同様に平均配当も集計すべきです。その考え方を回収率計算に応用したのが「トータル期待値」です。

回収率とトータル期待値の違い

回収率とトータル期待値の違いを、次の図で分かりやすく説明します。

ある種牡馬のデータを集計すると、その産駒が10レース中、3レースで3着以内に入り、複勝率は30%になりました。7Rは人気薄だったので複勝の払戻が720円ありました。これで回収率は110%になりますが、これは7Rの人気薄が大きく影響しています。

でも「x3(複勝トータル期待値)」は1を切っています。こうして、外れ値の影響を無視した調和平均を使っても、期待値が高い馬は本当に期待値が高いってわけです。

それでは、トータル期待値が高い「お買い得な種牡馬」「お買い得な騎手」「お買い得な調教師」を発表します。

勝率より複勝率の方が3連複や3連単に応用しやすいので、x3(複勝トータル期待値)をメインに「お買い得」を紹介します。

種牡馬・競馬場距離別

この記事で使っている種牡馬データの集計期間は、2023年6月1日から2025年6月1日までの2年間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った種牡馬をフィルターしています。

このデータは、産駒の性別ごとに分類しています。なぜなら、性別によって異なる特徴を持つ種牡馬がいるからです。

各コースの、x3が大きい順に並べています。x3が1以上の種牡馬だけをピックアップしました。馬券を買うときの「お買い得な種牡馬」として参考にしてください。

この記事では、もうすぐ開催される東京・阪神・函館のデータを集計してみました。

種牡馬・東京

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
東京 1000m~1600m カリフォルニアクローム 13 8% 15% 2.77 1.83
東京 1000m~1600m サトノクラウン 20 5% 15% 2.31 1.70
東京 1000m~1600m タワーオブロンドン 12 17% 33% 3.88 1.59
東京 1000m~1600m ハクサンムーン 11 36% 55% 3.33 1.52
東京 1000m~1600m モズアスコット 10 0% 30% 1.02
東京 1601m~2200m ロージズインメイ 11 9% 45% 0.78 1.18
東京 2201m~ シュヴァルグラン 13 23% 54% 0.91 1.07
東京 ダート 1000m~1600m トーセンホマレボシ 10 10% 50% 1.17 1.61
東京 ダート 1000m~1600m ロージズインメイ 10 0% 40% 1.37
東京 ダート 1000m~1600m キタサンブラック 13 31% 62% 1.45 1.37
東京 ダート 1000m~1600m ワールドエース 18 0% 17% 1.36
東京 ダート 1000m~1600m トーセンジョーダン 12 8% 50% 0.14 1.29
東京 ダート 1000m~1600m キングカメハメハ 11 18% 45% 1.28 1.27
東京 ダート 1000m~1600m Kantharos 10 20% 70% 0.40 1.20
東京 ダート 1000m~1600m タイムパラドックス 10 0% 20% 1.16
東京 ダート 1000m~1600m バトルプラン 17 6% 12% 0.90 1.14
東京 ダート 1000m~1600m キングカメハメハ 12 17% 33% 3.41 1.10
東京 ダート 1000m~1600m キタサンブラック 11 9% 45% 1.02 1.07
東京 ダート 1000m~1600m ラニ 12 0% 17% 1.00
東京 ダート 1000m~1600m スマートファルコン 10 10% 30% 6.34 1.00
東京 ダート 1601m~2200m アポロキングダム 10 10% 30% 0.79 1.02
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

東京競馬場の芝・ダート別、距離別の種牡馬成績を詳しく見ていくと、回収率で際立った種牡馬の傾向が浮き彫りになってくる。今回も「x1(単勝期待値)」「x3(複勝期待値)」が1を超えている馬に着目すると、穴馬のヒントや安定した軸馬の候補が見えてくる。

芝短距離(1000m~1600m)

最も目を引くのはハクサンムーンの牡馬で、勝率36%、複勝率55%という高い数字に加え、x1=3.33、x3=1.52と非常に優秀。東京の芝短距離において、スピードと持続力でねじ伏せるようなレース運びが得意なのだろう。次点で注目したいのがタワーオブロンドンの牡馬。勝率17%、複勝率33%、x1=3.88、x3=1.59と、単勝回収率の高さが光る。人気を背負っていない場面での勝利が多く、妙味があるタイプだ。

カリフォルニアクロームの牡馬もx1=2.77、x3=1.83と優秀で、出走13回で複勝率15%ながらも回収率は非常に高い。爆発力に長けたタイプで、穴党にはぜひ押さえておきたい存在。サトノクラウンの牝馬もx1=2.31、x3=1.70と素晴らしい成績で、出走数20回と母数も十分。人気薄で安定して好走していることがうかがえ、複勝狙いでも信頼できる。

芝中距離(1601m~2200m)

ロージズインメイの牡馬がx3=1.18と及第点。勝率こそ9%だが、複勝率は45%と安定しており、堅実なタイプだ。

芝長距離(2201m~)

シュヴァルグランの牡馬が存在感を示す。勝率23%、複勝率54%、x3=1.07と、長距離で信頼できるタイプ。x1=0.91と単勝妙味は少なめだが、複勝軸として有力な存在といえる。

ダート短距離(1000m~1600m)

まず目を引くのがキタサンブラックの牡馬。勝率31%、複勝率62%、x1=1.45、x3=1.37という好成績で、単複ともに信頼度が高い。安定感と妙味を兼ね備えた優秀なダート馬といえる。牝馬のほうもx3=1.07と複勝では水準以上を記録しており、牝牡ともに信頼できる血統だ。

トーセンホマレボシの牡馬も勝率10%、複勝率50%、x1=1.17、x3=1.61と複勝型の高期待値タイプ。ワールドエースの牡馬は勝率0%ながらx3=1.36、トーセンジョーダンの牡馬も複勝率50%、x3=1.29と、いずれも複勝軸で検討すべき存在。

キングカメハメハは、牡馬がx1=3.41と高い単勝回収率を叩き出しており、人気薄での激走を思わせる。一方、牝馬はx1=1.28、x3=1.27と単複ともに安定しており、全体的に信頼できる血統と言ってよいだろう。

その他、Kantharosの牡馬(x3=1.20)、タイムパラドックスの牡馬(x3=1.16)、バトルプランの牡馬(x1=0.90、x3=1.14)など、複勝で安定感を見せる種牡馬が多く、東京ダートでは「一発狙い」よりも「コツコツ拾う」戦略が有効であることが読み取れる。

また、スマートファルコンの牝馬はx1=6.34と飛び抜けた単勝回収率を記録しており、爆発力では一目置かれる存在だ。複勝はx3=1.00と最低限の水準だが、一発狙いの単勝には最適。

ダート中距離(1601m~2200m)

アポロキングダムの牡馬がx3=1.02とわずかにプラス。派手さはないが、複勝軸として最低限の信頼は置ける。

まとめ

  • 芝短距離では、ハクサンムーン、タワーオブロンドン、カリフォルニアクローム、サトノクラウンの各牡馬・牝馬が単複ともに妙味あり。
  • 芝長距離は、シュヴァルグランの牡馬が複勝で堅実。
  • ダート短距離は、キタサンブラック、キングカメハメハ、トーセンホマレボシの牡馬が単複両面で優秀。特にキングカメハメハは牝牡ともに高回収率。
  • ダート中距離では、目立つのは少ないがアポロキングダムの牡馬が複勝圏ではやや健闘。

東京競馬場の傾向としては、人気に関係なく回収率の高い馬が埋もれており、単勝で一発を狙える血統と、複勝で手堅く拾える血統の両方が揃っている。特に芝短距離とダート短距離において、狙い目は多く、馬券戦略の幅も広がるだろう。

種牡馬・阪神

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 13 8% 31% 5.75 2.14
阪神 1000m~1600m ファインニードル 14 14% 57% 0.74 1.12
阪神 1000m~1600m ドレフォン 11 9% 27% 0.61 1.06
阪神 1601m~2200m レイデオロ 12 0% 17% 3.75
阪神 1601m~2200m ビーチパトロール 10 20% 60% 0.96 1.51
阪神 1601m~2200m ジャスタウェイ 15 7% 40% 0.11 1.18
阪神 1601m~2200m スワーヴリチャード 11 0% 36% 1.13
阪神 2201m~ ディープインパクト 12 8% 50% 0.23 1.25
阪神 2201m~ ジャスタウェイ 12 8% 33% 1.43 1.16
阪神 ダート 1000m~1600m モーリス 12 0% 17% 1.60
阪神 ダート 1000m~1600m ダイワメジャー 16 6% 13% 2.84 1.45
阪神 ダート 1000m~1600m ジャスタウェイ 15 0% 13% 1.30
阪神 ダート 1000m~1600m ディスクリートキャット 13 0% 15% 1.09
阪神 ダート 1000m~1600m シュヴァルグラン 12 8% 33% 0.44 1.04
阪神 ダート 1000m~1600m ダノンレジェンド 10 30% 50% 1.22 1.02
阪神 ダート 1601m~2200m フリオーソ 10 0% 20% 1.60
阪神 ダート 1601m~2200m Justify 10 0% 20% 1.47
阪神 ダート 1601m~2200m マクフィ 22 5% 32% 1.21 1.03
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

阪神競馬場の芝・ダート各路線を眺めてみると、各カテゴリーにおいて際立つ種牡馬の傾向がはっきりと見えてくる。特にx1またはx3が1を超える馬は「妙味」や「信頼感」を備えた存在であり、それぞれの距離や路面での狙いどころが明確になる。

芝短距離(1000m~1600m)

ハービンジャーの牡馬が他を圧倒する数値を残している。出走数13で勝率8%、複勝率31%という成績に対して、x1=5.75、x3=2.14という非常に高い回収率を記録。単複ともに驚異的な期待値で、阪神芝短距離における最大の妙味血統といえるだろう。複勝圏の安定感も十分で、単勝一発にも対応する万能型だ。

ファインニードルの牡馬もx3=1.12とまずまずの成績を残しており、勝率14%、複勝率57%と安定感に秀でている。x1は0.74と単勝妙味には欠けるが、複勝中心に狙いたいタイプだ。ドレフォンの牝馬もx3=1.06と回収率は上々で、波はあるが複勝なら悪くない。

芝中距離(1601m~2200m)

ビーチパトロールの牡馬が最も注目される存在。出走数10で勝率20%、複勝率60%、x3=1.51と複勝での安定感が際立っている。x1は0.96とわずかに1を切るが、信頼度の高い軸馬として活躍できる。

また、ジャスタウェイの牝馬(x3=1.18)、スワーヴリチャードの牝馬(x3=1.13)も複勝で安定感を見せており、中距離戦線では牝馬が堅実な成績を残しているのが特徴的だ。レイデオロの牝馬は勝率0%ながらx3=3.75と非常に高く、人気薄での2・3着が続いている可能性がある。堅実というより“爆発待ち”のタイプだが、オッズ的妙味は大きい。

芝長距離(2201m~)

ディープインパクトの牡馬が複勝率50%、x3=1.25と長距離らしい安定感を見せている。勝率は8%、x1は0.23と物足りないが、複勝圏での信頼度は十分にある。

ジャスタウェイの牡馬も同距離でx1=1.43、x3=1.16と単複ともに回収率が優秀。出走数12で勝率8%、複勝率33%と控えめながら、オッズ的な妙味を考えれば十分評価できる。

ダート短距離(1000m~1600m)

目を引くのがダイワメジャーの牝馬。勝率6%、複勝率13%と成績は平凡だが、x1=2.84、x3=1.45と高い回収率を記録している。人気を裏切っても妙味で勝負できる典型的な穴馬タイプ。モーリスの牝馬(x3=1.60)やジャスタウェイの牝馬(x3=1.30)も複勝圏での安定感があり、信頼度は高め。いずれもx1がnullであり、勝ち切れない分、複勝狙いに徹するべきタイプだ。

また、ダノンレジェンドの牝馬は勝率30%、複勝率50%、x1=1.22、x3=1.02とバランスの良い成績を残しており、牝馬ながらもダート短距離で一線級の信頼を集めている。

ダート中距離(1601m~2200m)

フリオーソの牡馬がx3=1.60、Justifyの牡馬がx3=1.47と複勝回収率で目立つ存在。ともに勝率0%でx1は計算不能だが、複勝圏に安定して絡んでいることがうかがえる。いわば「穴で3着タイプ」として無視できない。マクフィの牡馬もx1=1.21、x3=1.03と単複ともに期待値を上回っており、中距離ダートにおいて優秀な成績を残している。

まとめ

  • 芝短距離では、ハービンジャーの牡馬が単複ともに回収率トップクラス。ファインニードルやドレフォンの牝馬も複勝で安定。
  • 芝中距離では、ビーチパトロールの牡馬が信頼の複勝型。レイデオロやジャスタウェイの牝馬も妙味あり。
  • 芝長距離は、ディープインパクト・ジャスタウェイの牡馬が複勝安定タイプ。
  • ダート短距離では、ダイワメジャー、モーリス、ジャスタウェイの牝馬に複勝で妙味。ダノンレジェンドの牝馬は万能型。
  • ダート中距離では、フリオーソ・Justifyの牡馬が「複勝特化型」。マクフィの牡馬は単複どちらでも狙える。

阪神競馬場における今回の分析では、芝は牡馬、ダートは牝馬が回収率の面で強い傾向を示しており、馬券戦略の構築に大いに役立つ。派手さと堅実さをうまく組み合わせ、狙いを定めていきたい。

種牡馬・函館

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
函館 1000m~1600m カレンブラックヒル 11 0% 18% 1.47
函館 1000m~1600m ファインニードル 10 20% 60% 0.51 1.20
函館 1000m~1600m キズナ 11 18% 55% 0.42 1.09
函館 1000m~1600m ダノンバラード 10 0% 30% 1.05
函館 1000m~1600m サトノアラジン 10 20% 70% 0.37 1.01
函館 1601m~2200m サトノダイヤモンド 16 13% 38% 2.56 1.39
函館 1601m~2200m ダノンバラード 11 9% 36% 0.87 1.04
函館 ダート 1601m~2200m ブラックタイド 11 27% 55% 3.28 1.23
函館 ダート 1601m~2200m リオンディーズ 10 20% 60% 1.91 1.22
函館 ダート 1601m~2200m ドゥラメンテ 13 31% 54% 1.73 1.21
函館 ダート 1601m~2200m キズナ 14 36% 57% 1.08 1.10
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

函館競馬場の種牡馬データを読み解く

夏の短期開催が中心となる函館競馬場は、芝・ダートともに洋芝や起伏のあるコース形状が特徴的で、他場と比べて明確な適性が求められる。今回のデータでは、全体的に牝馬の出走が目立ち、特に複勝回収率(x3)の高さが際立つ種牡馬が多く見られた。

芝短距離(1000m~1600m)

派手な単勝成績を残した種牡馬はいなかったものの、複勝で安定感を示す牝馬が多かった。なかでもカレンブラックヒルの牝馬は勝利こそなかったが、複勝率18%、x3=1.47と高い水準。極端な穴狙いというよりは、「掲示板前後で人気以上に健闘する」タイプといえる。

同様に、ファインニードルの牝馬も複勝率60%、x3=1.20と信頼できる数字。キズナ、ダノンバラード、サトノアラジンの牝馬たちもx3が1.0を超えており、人気薄でも複勝圏内に絡む実力を秘めている。特にサトノアラジンの牝馬は複勝率70%と非常に高く、安定感に優れた存在だ。

芝中距離(1601m~2200m)

サトノダイヤモンドの牝馬が際立っている。出走数16で勝率13%、複勝率38%、x1=2.56、x3=1.39と、単複どちらでも回収率が高い。回収率の高さはオッズ面での魅力を物語っており、波乱の立役者になりやすい存在だろう。

ダノンバラードの牝馬も複勝率36%、x3=1.04と堅実な成績を残している。こちらは単勝では妙味がやや乏しいが、3着以内の期待値は高く、複勝中心の狙いに向いている。

ダート中距離(1601m~2200m)

函館ではあまり組まれないが、今回のデータでは**ダート中距離(1601m~2200m)**にも注目の存在が多い。なかでもブラックタイドの牝馬はx1=3.28、x3=1.23と、文句なしに高回収。勝率27%、複勝率55%という数字も素晴らしく、人気を考慮しても「買って損なし」といえる存在だ。

牡馬ではリオンディーズとドゥラメンテが好成績。リオンディーズの牡馬は勝率20%、複勝率60%、x1=1.91、x3=1.22と優秀で、馬券圏内の安定感と単勝の妙味を兼備している。ドゥラメンテの牡馬はさらに勝率31%、複勝率54%、x1=1.73、x3=1.21と高水準で、堅実な実力に裏打ちされた結果といえる。

最後に、キズナの牝馬もダート中距離でx1=1.08、x3=1.10と単複ともに優秀。勝率36%、複勝率57%と数字面でも信頼感があり、芝・ダート問わず函館との相性の良さがうかがえる。

まとめ

  • 芝短距離では、カレンブラックヒル、ファインニードル、サトノアラジンの牝馬が複勝で妙味。特にサトノアラジンは複勝率70%と高水準。
  • 芝中距離では、サトノダイヤモンドの牝馬が単複ともに優秀。ダノンバラードの牝馬も複勝向き。
  • ダート中距離では、ブラックタイドの牝馬が単勝でも複勝でも優秀な回収率を記録。リオンディーズ、ドゥラメンテの牡馬も実績十分で安定感と妙味を兼ね備える。
  • キズナの牝馬も芝・ダート両面で好成績。函館との相性は見逃せない。

函館開催においては、牡馬よりも牝馬の活躍が目立ち、特に「複勝圏内で拾える牝馬」をうまく活用することで、安定した馬券戦略を構築できそうだ。また、ダート中距離では一撃必殺型の牡馬も揃っており、狙いを定めれば大きなリターンも見込めるだろう。

現役の産駒一覧

期待値の高い種牡馬の現役産駒を一覧表示するSQLを作成しました。今回、該当する競走馬は1873頭いましたが、すべてを掲載するとデータ量が膨大になるため、一部をサンプルとしてご紹介します。

この記事のデータ作成に使用したSQLを有料会員に公開しています。ユーザーがカスタマイズして利用することも可能ですし、SQLを学習したい方の参考にもなります。

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
x3 馬齢
xxxx
馬名
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
所属
xxxxxx
調教師
xxxxxxxxxx
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 アーレムアレス 栗東 橋口慎介
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 ウインターブレス 美浦 竹内正洋
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 クラリティサウンド 栗東 中村直也
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 ショウナンガルフ 栗東 須貝尚介
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 ノーブルフォルテ 栗東 長谷川浩
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 ラヴィニアパーク 美浦 萩原清
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 2 ロードエルドラド 栗東 坂口智康
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 3 アールヴィヴァン 美浦 田中博康
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 3 アズーロエマローネ 栗東 池江泰寿
阪神 1000m~1600m ハービンジャー 2.14 3 アバットゥータ 栗東 中竹和也
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

騎手・平地障害別

この記事で使っている騎手データの集計期間は、2025年1月1日から2025年6月1日までの6か月間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った騎手をフィルターしています。

x3が1以上の騎手はほとんどいないので、上位20名をピックアップしました。勝利数で評価されるリーディングとは当然順位が違いますが、「お買い得な騎手」として参考にしてください。

出走数は少ないけど「お買い得な騎手」や、逆にリーディング上位でも「お買い得な騎手」が見えてきます。

騎手・平地

騎手 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
モレイラ 外国 平地 64 36% 69% 0.81 0.86
レーン 外国 平地 53 32% 64% 0.76 0.86
C.デム 外国 平地 50 20% 44% 0.74 0.80
渡辺竜也 地方 平地 17 0% 12% 0.71
川田将雅 栗東 平地 226 22% 49% 0.60 0.70
マーカン 外国 平地 97 14% 41% 0.47 0.70
ルメール 栗東 平地 232 24% 52% 0.51 0.69
ムーア 外国 平地 32 22% 44% 0.61 0.68
藤岡佑介 栗東 平地 221 14% 33% 0.59 0.66
坂井瑠星 栗東 平地 359 16% 38% 0.43 0.63
横山和生 美浦 平地 310 12% 33% 0.38 0.62
西村淳也 栗東 平地 287 11% 33% 0.42 0.62
戸崎圭太 美浦 平地 387 16% 40% 0.49 0.62
三浦皇成 美浦 平地 283 9% 29% 0.48 0.59
富田暁 栗東 平地 65 8% 23% 0.35 0.59
団野大成 栗東 平地 340 8% 27% 0.35 0.58
岩田康誠 栗東 平地 249 12% 29% 0.46 0.58
浜中俊 栗東 平地 206 10% 29% 0.43 0.58
丸山元気 美浦 平地 269 5% 26% 0.22 0.58
松山弘平 栗東 平地 401 13% 33% 0.45 0.58
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

騎手・障害

騎手 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
江田勇亮 美浦 障害 16 6% 25% 0.33 1.09
小坂忠士 栗東 障害 17 12% 47% 2.07 0.91
金子光希 美浦 障害 15 7% 27% 0.80 0.88
大江原圭 美浦 障害 46 9% 26% 0.75 0.82
高田潤 栗東 障害 34 26% 53% 0.64 0.73
土田真翔 美浦 障害 31 0% 19% 0.71
小牧加矢 栗東 障害 52 12% 42% 0.33 0.67
坂口智康 美浦 障害 16 13% 25% 1.73 0.61
上野翔 美浦 障害 58 9% 34% 0.41 0.58
小野寺祐 栗東 障害 39 8% 28% 0.33 0.55
五十嵐雄 美浦 障害 45 7% 22% 0.50 0.47
森一馬 栗東 障害 42 7% 29% 0.26 0.47
草野太郎 美浦 障害 53 11% 23% 0.55 0.44
井上敏樹 栗東 障害 17 6% 18% 0.23 0.38
中村将之 栗東 障害 32 6% 19% 0.23 0.37
難波剛健 栗東 障害 34 3% 18% 0.11 0.37
水沼元輝 美浦 障害 14 0% 14% 0.35
伴啓太 美浦 障害 47 9% 17% 0.84 0.32
黒岩悠 栗東 障害 32 3% 6% 1.76 0.22
石神深一 美浦 障害 49 12% 12% 0.44 0.17
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

調教師・平地障害別

この記事で使っている調教師データの集計期間は、2025年1月1日から2025年6月1日までの6か月間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った調教師をフィルターしています。

x3が1以上の調教師はほとんどいないので、上位20名をピックアップしました。勝利数で評価されるリーディングとは当然順位が違いますが、「お買い得な調教師」として参考にしてください。

出走数は少ないけど「お買い得な調教師」や、逆にリーディング上位でも「お買い得な調教師」が見えてきます。

調教師・平地

調教師 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
田中勝春 美浦 平地 37 5% 19% 0.54 0.82
小林真也 栗東 平地 136 12% 35% 0.59 0.78
上村洋行 栗東 平地 115 17% 43% 0.59 0.77
角田晃一 栗東 平地 128 9% 29% 0.59 0.72
加藤公太 栗東 平地 49 8% 22% 0.62 0.71
河内洋 栗東 平地 73 8% 25% 0.53 0.71
石坂公一 栗東 平地 138 13% 30% 0.62 0.69
東田明士 栗東 平地 58 9% 22% 0.54 0.67
杉山佳明 栗東 平地 159 5% 25% 0.20 0.64
中内田充 栗東 平地 110 17% 40% 0.48 0.63
田中博康 美浦 平地 111 17% 41% 0.40 0.63
古賀慎明 美浦 平地 113 4% 26% 0.10 0.63
斉藤崇史 栗東 平地 157 13% 34% 0.40 0.63
宮本博 栗東 平地 113 9% 26% 0.48 0.63
森一誠 美浦 平地 85 13% 29% 0.62 0.62
友道康夫 栗東 平地 156 15% 36% 0.44 0.62
今野貞一 栗東 平地 128 8% 22% 0.34 0.62
千葉直人 美浦 平地 113 4% 26% 0.23 0.62
武幸四郎 栗東 平地 119 9% 30% 0.43 0.62
高橋亮 栗東 平地 118 7% 28% 0.39 0.61
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

調教師・障害

調教師 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
粕谷昌央 美浦 障害 13 0% 23% 1.08
深山雅史 美浦 障害 11 9% 18% 1.06 1.01
宮地貴稔 栗東 障害 11 18% 64% 0.34 0.97
斉藤崇史 栗東 障害 11 18% 45% 0.53 0.73
岩戸孝樹 美浦 障害 10 20% 30% 1.47 0.69
清水久詞 栗東 障害 12 0% 33% 0.69
土田稔 美浦 障害 23 4% 30% 0.26 0.58
石栗龍彦 美浦 障害 16 0% 25% 0.58
天間昭一 美浦 障害 10 10% 30% 0.28 0.52
新開幸一 美浦 障害 13 8% 23% 0.38 0.50
竹内正洋 美浦 障害 10 10% 30% 0.20 0.47
中竹和也 栗東 障害 10 10% 30% 0.39 0.46
尾形和幸 美浦 障害 14 7% 21% 1.38 0.36
戸田博文 美浦 障害 11 0% 18% 0.34
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

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