【トータル期待値】2025年05月・高度なデータ分析で探る「お買い得」な馬は?

トータル期待値

トータル期待値とは

「トータル期待値」とは「PC-KEIBA Database」を使った、管理人@PC-KEIBA独自の計算方法です。

期待値の計算式は「確率×オッズ」です。つまり、期待値が1以上の馬券を買い続けたら回収率は100%以上になる計算です。分かりやすく言うと、ある馬が10%の確率で勝つと予想されている場合、その馬のオッズが10.1倍以上のときだけ馬券を買えば利益が出るということです。

一般的な回収率の計算は、1点100円の賭け金で「均等買い」を行う方法です。この方法は外れ値、つまり人気薄の高額配当に影響されやすいという欠点があります。

「トータル期待値」は、最新データで一定期間の確率とオッズを掛け合わせたものです。単勝と複勝の計算式は以下の通りです。

  • x1(単勝トータル期待値) = 勝率 × 単勝オッズの調和平均
  • x3(複勝トータル期待値) = 複勝率 × 複勝オッズの調和平均

記事内の「x1」は単勝トータル期待値、「x3」は複勝トータル期待値を意味します。

競馬の払戻金は、高額配当ほど出現確率が低いため、払戻金が一定になるよう調和平均で計算するのが実用的です。また、「合成オッズ」で馬券を買うのが理にかなっているなら、同様に平均配当も集計すべきです。その考え方を回収率計算に応用したのが「トータル期待値」です。

回収率とトータル期待値の違い

回収率とトータル期待値の違いを、次の図で分かりやすく説明します。

ある種牡馬のデータを集計すると、その産駒が10レース中、3レースで3着以内に入り、複勝率は30%になりました。7Rは人気薄だったので複勝の払戻が720円ありました。これで回収率は110%になりますが、これは7Rの人気薄が大きく影響しています。

でも「x3(複勝トータル期待値)」は1を切っています。こうして、外れ値の影響を無視した調和平均を使っても、期待値が高い馬は本当に期待値が高いってわけです。

それでは、トータル期待値が高い「お買い得な種牡馬」「お買い得な騎手」「お買い得な調教師」を発表します。

勝率より複勝率の方が3連複や3連単に応用しやすいので、x3(複勝トータル期待値)をメインに「お買い得」を紹介します。

種牡馬・競馬場距離別

この記事で使っている種牡馬データの集計期間は、2023年4月20日から2025年4月20日までの2年間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った種牡馬をフィルターしています。

このデータは、産駒の性別ごとに分類しています。なぜなら、性別によって異なる特徴を持つ種牡馬がいるからです。

各コースの、x3が大きい順に並べています。x3が1以上の種牡馬だけをピックアップしました。馬券を買うときの「お買い得な種牡馬」として参考にしてください。

この記事では、もうすぐ開催される東京・京都・新潟のデータを集計してみました。

種牡馬・東京

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
東京 1000m~1600m サトノクラウン 22 5% 14% 2.10 1.55
東京 1601m~2200m リアルインパクト 10 20% 50% 2.42 1.09
東京 1601m~2200m ロージズインメイ 12 8% 42% 0.72 1.08
東京 2201m~ シュヴァルグラン 11 18% 45% 1.78 1.34
東京 ダート 1000m~1600m ロージズインメイ 11 0% 45% 1.73
東京 ダート 1000m~1600m タイムパラドックス 10 0% 30% 1.51
東京 ダート 1000m~1600m トーセンジョーダン 12 0% 42% 1.48
東京 ダート 1000m~1600m トーセンホマレボシ 10 20% 60% 1.36 1.43
東京 ダート 1000m~1600m キングカメハメハ 13 15% 46% 1.09 1.37
東京 ダート 1000m~1600m キングカメハメハ 16 13% 31% 2.56 1.23
東京 ダート 1000m~1600m ワールドエース 20 0% 15% 1.23
東京 ダート 1000m~1600m Kantharos 10 20% 70% 0.40 1.20
東京 ダート 1000m~1600m バトルプラン 17 6% 12% 0.90 1.14
東京 ダート 1000m~1600m アルアイン 13 8% 23% 10.67 1.12
東京 ダート 1000m~1600m トビーズコーナー 12 17% 17% 3.92 1.08
東京 ダート 1000m~1600m キタサンブラック 13 23% 46% 1.02 1.05
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

東京競馬場における種牡馬ごとの成績を見ていくと、芝とダート、距離別に特徴が明確に分かれている。特に注目すべきはx1とx3がともに1を超えている種牡馬で、単勝・複勝ともに回収率が高く、妙味と安定感を兼ね備えた存在といえる。

芝短距離(1000m~1600m)

サトノクラウンの牝馬がx1=2.10、x3=1.55という優秀な成績を残している。勝率は5%と高くはないが、複勝率は14%あり、単勝・複勝ともに回収率がプラス。特にx1が2.0を超えている点からも、人気薄での激走があったと推察され、妙味は十分だ。

芝中距離(1601m~2200m)

リアルインパクトの牡馬が際立つ成績を残している。出走数10に対して勝率20%、複勝率50%、そしてx1=2.42、x3=1.09と単複ともに優秀な回収率。少ない出走数ながら信頼性は高く、人気問わず狙いたい存在だ。

ロージズインメイの牡馬も複勝率42%、x3=1.08と安定感があり、複勝向きのタイプといえる。

芝長距離(2201m~)

シュヴァルグランの牡馬がx1=1.78、x3=1.34と高い回収率を示している。勝率18%、複勝率45%と内容も充実しており、長距離では単勝・複勝ともに有力な選択肢になるだろう。

ダート短距離(1000m~1600m)

まず注目はトーセンホマレボシの牡馬。x1=1.36、x3=1.43、勝率20%、複勝率60%と非常に高い安定感を誇る。ダート戦においてこれほど複勝率が高いのは信頼の証で、軸としても安心できるタイプだ。

さらに、キングカメハメハの牡馬はx1=2.56、x3=1.23、勝率13%、複勝率31%。一発の破壊力があり、妙味のある単勝狙いに向いている。対照的に、同じキングカメハメハでも牝馬はx1=1.09、x3=1.37と、複勝に寄った成績。両者の特性の違いは押さえておきたい。

加えて、アルアインの牡馬はx1=10.67と非常に高い回収率を記録。出走数13に対して勝率は8%、複勝率23%と特別高くはないが、1回の激走でこの数値が生まれた可能性が高く、爆発力は随一といえる。

トビーズコーナーの牡馬もx1=3.92、x3=1.08と好成績。特に単勝の妙味が大きく、穴として常に気になる存在だ。

Kantharosの牡馬は複勝率70%、x3=1.20と安定感抜群。勝率20%にとどまるためx1は0.40と低いが、複勝を中心に狙うには理想的なタイプだ。

最後に、キタサンブラックの牡馬は勝率23%、複勝率46%、x1=1.02、x3=1.05と堅実な数値を残している。信頼度の高い先行力が東京のダートでも通用しており、複勝圏内の安定感が光る。

まとめ

今回のデータから、東京競馬場において特に注目すべき種牡馬をまとめると以下のようになる。

  • 芝短距離では、サトノクラウンの牝馬が単複ともに期待値が高い。
  • 芝中距離では、リアルインパクトの牡馬が信頼度・妙味ともに非常に優秀。ロージズインメイの牡馬も複勝向き。
  • 芝長距離では、シュヴァルグランの牡馬が単複で安定感を発揮。
  • ダート短距離では、トーセンホマレボシの牡馬とキングカメハメハの牡馬が特に単勝妙味があり、牝馬は複勝での信頼度が高い。アルアインやトビーズコーナーも爆発力があり、穴狙い向き。
  • 複勝中心で狙いたい馬としては、Kantharosやキタサンブラックの牡馬が安定感を示している。

総じて、東京競馬場では単勝で勝負するならアルアインやキングカメハメハの牡馬、安定を求めるならトーセンホマレボシやKantharosの牡馬といったように、狙いどころを明確にした戦略が重要だといえるだろう。

種牡馬・京都

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
京都 1000m~1600m ストロングリターン 12 0% 17% 3.61
京都 1000m~1600m ザファクター 10 0% 50% 1.91
京都 1000m~1600m エイシンヒカリ 14 21% 57% 0.91 1.41
京都 1000m~1600m シャンハイボビー 14 7% 36% 0.51 1.39
京都 1000m~1600m スクリーンヒーロー 17 24% 53% 1.95 1.32
京都 1000m~1600m モズアスコット 10 10% 30% 0.56 1.32
京都 1000m~1600m マインドユアビスケッツ 13 8% 23% 2.23 1.05
京都 1000m~1600m キタサンブラック 23 13% 39% 0.64 1.00
京都 1601m~2200m ドレフォン 12 8% 50% 2.38 1.27
京都 2201m~ ゴールドシップ 26 8% 35% 0.45 1.10
京都 ダート 1000m~1600m ダンカーク 10 0% 20% 1.55
京都 ダート 1000m~1600m エイシンフラッシュ 16 13% 31% 1.47 1.25
京都 ダート 1000m~1600m スクリーンヒーロー 11 9% 45% 0.24 1.17
京都 ダート 1000m~1600m モーニン 26 12% 38% 0.62 1.12
京都 ダート 1000m~1600m フォーウィールドライブ 10 20% 50% 0.72 1.09
京都 ダート 1601m~2200m フェノーメノ 10 0% 20% 1.97
京都 ダート 1601m~2200m シャンハイボビー 14 7% 21% 2.19 1.20
京都 ダート 1601m~2200m モーニン 12 33% 58% 1.02 1.19
京都 ダート 1601m~2200m プリサイスエンド 11 9% 18% 1.69 1.10
京都 ダート 1601m~2200m ビーチパトロール 10 0% 40% 1.06
京都 ダート 1601m~2200m カレンブラックヒル 13 8% 31% 1.08 1.05
京都 ダート 1601m~2200m ダノンレジェンド 33 9% 36% 0.70 1.04
京都 ダート 1601m~2200m ヘニーヒューズ 28 4% 50% 0.34 1.02
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

京都競馬場における種牡馬別の成績を見渡していくと、芝・ダートの違いだけでなく、距離によっても好成績を残すタイプに偏りがあることがわかる。特に、x1またはx3が1を超えている種牡馬は「妙味」や「安定感」を持ち合わせた存在として注目に値する。

芝短距離(1000m~1600m)

スクリーンヒーローの牡馬が高いパフォーマンスを見せている。勝率24%、複勝率53%、x1=1.95、x3=1.32と、単勝・複勝の両方で期待値が高い。複勝圏に安定して絡みながら、単勝でも狙える数字を残しており、京都芝短距離における理想的なタイプといえる。

この芝短距離戦線では、エイシンヒカリの牡馬もx3=1.41と安定感が光る。勝率21%、複勝率57%と内容も良く、x1は1をわずかに下回るものの、単勝でもう一押しがあれば爆発する可能性もある。

また、シャンハイボビーの牝馬(x3=1.39)、モズアスコットの牝馬(x3=1.32)も複勝での信頼度が高く、馬券に絡む可能性が高い存在として押さえておきたい。

そして見逃せないのが、マインドユアビスケッツの牝馬。x1=2.23、x3=1.05と単勝・複勝ともに1を超えており、回収率の高さが際立っている。出走数13とデータ母数もまずまずあり、芝短距離において穴を開ける存在として注目したい。

芝中距離(1601m~2200m)

ドレフォンの牡馬が抜群の成績を見せている。出走数12ながら勝率8%、複勝率50%、x1=2.38、x3=1.27と両面で優秀。特に複勝の安定感が目を引き、軸馬としての信頼も高い。

芝長距離(2201m~)

ゴールドシップの牡馬が出走数26で複勝率35%、x3=1.10と安定した成績を残している。x1は0.45と単勝妙味には乏しいが、複勝回収率は1を超えており、長距離での安定感は健在だ。

ダート短距離(1000m~1600m)

エイシンフラッシュの牝馬がx1=1.47、x3=1.25と高水準。勝率13%、複勝率31%と成績も安定しており、芝だけでなくダートでも存在感を発揮している。

また、スクリーンヒーローの牝馬はx3=1.17と複勝で好成績。牝馬ながらダートでもしっかり結果を出している点は注目に値する。

モーニンの牡馬も複数回出走しており、出走数26で勝率12%、複勝率38%、x3=1.12と及第点の成績を収めている。単勝では妙味に欠けるが、安定した複勝圏内の走りが魅力的だ。

ダート中距離(1601m~2200m)

モーニンの牡馬が再び存在感を示している。勝率33%、複勝率58%、x1=1.02、x3=1.19と、芝以上に強い成績を残しており、まさに京都ダート中距離の主役といえる。

また、シャンハイボビーの牡馬もx1=2.19、x3=1.20と非常に高い回収率。勝率は7%、複勝率21%と控えめながら、単複ともに妙味があり、人気薄での激走に要注意なタイプだ。

さらに、プリサイスエンドの牝馬(x1=1.69、x3=1.10)、カレンブラックヒルの牝馬(x1=1.08、x3=1.05)なども複数回出走しながら高い回収率を記録。派手さはないが、複勝中心の堅実な狙い目として覚えておきたい。

最後にヘニーヒューズの牝馬は、x3=1.02とわずかに複勝で回収率がプラス。28戦というサンプル数の多さからも、安定した傾向が信頼できる。

まとめ

まとめると、京都競馬場における注目ポイントは以下のとおり。

  • 芝短距離では、スクリーンヒーローの牡馬とマインドユアビスケッツの牝馬が単複ともに狙い目。シャンハイボビー、モズアスコットの牝馬も複勝で安定感。
  • 芝中距離では、ドレフォンの牡馬が単複ともに優秀。
  • 芝長距離では、ゴールドシップの牡馬が複勝で堅実。
  • ダート短距離では、エイシンフラッシュの牝馬が単複ともに高回収率。スクリーンヒーローの牝馬、モーニンの牡馬も複勝で安定。
  • ダート中距離では、モーニンとシャンハイボビーの牡馬が単複で回収率が高く、プリサイスエンドやカレンブラックヒルの牝馬も堅実派として魅力的。

全体としては、芝・ダートを問わず「複勝での安定感」がキーワードとなっており、極端に穴を狙うよりも、中穴・準本命の妙味を見極めることが京都攻略のカギとなりそうだ。

種牡馬・新潟

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
出走数
xxxxxxxx
勝率
xxxx
複勝率
xxxxxxxx
x1 x3
新潟 1000m~1600m ダノンバラード 16 13% 25% 0.96 1.06
新潟 1000m~1600m スクリーンヒーロー 11 9% 45% 0.32 1.00
新潟 1601m~2200m ヴィクトワールピサ 12 17% 58% 0.88 1.39
新潟 1601m~2200m スクリーンヒーロー 10 10% 30% 7.96 1.27
新潟 ダート 1000m~1600m マジェスティックウォリアー 11 18% 18% 7.42 1.25
新潟 ダート 1000m~1600m モーリス 12 8% 33% 0.53 1.07
新潟 ダート 1000m~1600m レッドファルクス 14 29% 36% 2.64 1.04
新潟 ダート 1000m~1600m ロードカナロア 33 15% 36% 1.07 1.03
新潟 ダート 1000m~1600m イスラボニータ 25 4% 44% 0.84 1.02
新潟 ダート 1000m~1600m ホッコータルマエ 21 14% 29% 1.62 1.00
新潟 ダート 1601m~2200m キタサンブラック 10 20% 80% 0.85 1.36
新潟 ダート 1601m~2200m ワールドエース 26 4% 19% 3.05 1.23
新潟 ダート 1601m~2200m ジャスタウェイ 20 5% 20% 2.28 1.09
新潟 ダート 1601m~2200m サンダースノー 11 9% 27% 0.37 1.07
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

新潟競馬場は直線コースが象徴的な芝1000mをはじめ、他場にはない特殊なコース形態が多く、種牡馬ごとの適性もハッキリと数字に現れる。今回のデータからは、芝・ダートともに「単勝で一撃」「複勝で堅実」という両極の傾向が浮かび上がった。

芝短距離(1000m~1600m)

ダノンバラードの牝馬がx3=1.06と複勝回収率がプラス。勝率13%、複勝率25%という堅実な成績で、単勝回収率(x1)はわずかに1を下回るものの、安定して複勝圏に絡む力を持つタイプだ。

同じくスクリーンヒーローの牡馬も複勝率45%と健闘しており、x3=1.00とほぼ損のないラインを維持。x1は0.32と控えめながら、堅実な走りで馬券の軸になりやすい。

芝中距離(1601m~2200m)

スクリーンヒーローの牝馬が一頭異彩を放っている。勝率10%、複勝率30%という成績ながら、x1=7.96と非常に高い単勝期待値を記録。単勝回収率が高騰している背景には、人気薄での激走があると推察され、まさに穴馬の代表格といえる。

対照的に、ヴィクトワールピサの牝馬はx3=1.39と複勝での安定感が際立っており、出走数12で複勝率58%は秀逸。x1は0.88と控えめだが、堅実派には嬉しい存在だ。

ダート短距離(1000m~1600m)

レッドファルクスの牝馬がx1=2.64、x3=1.04と単複ともに高水準。勝率29%、複勝率36%と実績も十分で、信頼できる軸候補といえる。

ロードカナロアの牝馬も出走数33でx1=1.07、x3=1.03と安定感があり、母数の多さからもその信頼度は裏付けられる。

また、マジェスティックウォリアーの牡馬はx1=7.42、x3=1.25と爆発的な回収率を記録。勝率18%、複勝率18%と連対率自体は平凡だが、人気薄での勝利によって回収率が跳ね上がっており、単勝向きの穴タイプだ。

イスラボニータの牡馬も複勝率44%、x3=1.02と堅実にまとめており、回収重視の複勝戦略においては無視できない存在。

ホッコータルマエの牝馬も同じくx3=1.00と最低限の信頼は保っている。

ダート中距離(1601m~2200m)

キタサンブラックの牝馬が注目株。出走数10と少ないながらも勝率20%、複勝率80%という驚異的な安定感を見せ、x3=1.36と複勝回収率は申し分ない。x1は0.85で単勝妙味は乏しいが、堅実さを求めるなら真っ先に挙げたい。

そして、ワールドエースの牡馬はx1=3.05、x3=1.23と回収率が高く、複勝率は19%と低めだが、一撃の威力はかなりのもの。

ジャスタウェイの牡馬もx1=2.28、x3=1.09と単複ともに高めの数値を記録しており、複勝圏にしっかり絡む安定感が魅力。

最後に、サンダースノーの牡馬もx3=1.07と複勝で安定しており、中距離ダートで手堅く拾えるタイプだ。

まとめ

まとめると、新潟競馬場では以下のような傾向が見えてくる。

  • 芝短距離では、ダノンバラードの牝馬が複勝で安定、スクリーンヒーローの牡馬も堅実。
  • 芝中距離では、スクリーンヒーローの牝馬が単勝穴狙い向き、ヴィクトワールピサの牝馬が複勝で信頼度◎。
  • ダート短距離では、レッドファルクス・ロードカナロアの牝馬が単複ともに有力。マジェスティックウォリアーの牡馬は一撃型。
  • ダート中距離では、キタサンブラックの牝馬が複勝80%という超安定派。ワールドエースやジャスタウェイの牡馬は単勝で夢を見られる存在。

全体として、新潟では「牝馬の活躍」が目立つ結果となっており、特にダートでは牝馬の回収率が高い点が特徴的。戦略としては、複勝の安定性を重視しつつ、人気薄の牡馬で単勝を狙うハイブリッド型の馬券戦略が有効といえるだろう。

現役の産駒一覧

期待値の高い種牡馬の現役産駒を一覧表示するSQLを作成しました。今回、該当する競走馬は1712頭いましたが、すべてを掲載するとデータ量が膨大になるため、一部をサンプルとしてご紹介します。

この記事のデータ作成に使用したSQLを有料会員に公開しています。ユーザーがカスタマイズして利用することも可能ですし、SQLを学習したい方の参考にもなります。

競馬場
xxxxxxxx
トラック
xxxxxxxx
距離
xxxxxxxxxxxxxxxx
種牡馬
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
性別
xxxxxx
x3 馬齢
xxxx
馬名
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
所属
xxxxxx
調教師
xxxxxxxxxx
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 2 アズサ 美浦 和田正一
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 イサゴールド 美浦 奥村武
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 ヴーレヴー 栗東 武幸四郎
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 エールヴェガ 栗東 畑端省吾
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 エンチャントリバー 栗東 高橋亮
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 エンブレイスメント 栗東 藤岡健一
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 カルミアクラウン 栗東 吉岡辰弥
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 クインズガナッシュ 美浦 小島茂之
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 クリールスル 美浦 矢野英一
東京 1000m~1600m サトノクラウン 1.55 3 コスモコロネット 美浦 加藤士津
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

騎手・平地障害別

この記事で使っている騎手データの集計期間は、2024年10月20日から2025年4月20日までの6か月間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った騎手をフィルターしています。

x3が1以上の騎手はほとんどいないので、上位20名をピックアップしました。勝利数で評価されるリーディングとは当然順位が違いますが、「お買い得な騎手」として参考にしてください。

出走数は少ないけど「お買い得な騎手」や、逆にリーディング上位でも「お買い得な騎手」が見えてきます。

騎手・平地

騎手 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
モレイラ 外国 平地 16 38% 81% 0.97 1.13
C.デム 外国 平地 141 22% 48% 0.60 0.76
川田将雅 栗東 平地 218 24% 50% 0.67 0.72
ビュイッ 外国 平地 24 29% 42% 0.86 0.69
ルメール 栗東 平地 244 22% 50% 0.46 0.68
マーカン 外国 平地 151 14% 38% 0.46 0.64
ムーア 外国 平地 71 17% 39% 0.46 0.63
横山武史 美浦 平地 342 14% 37% 0.45 0.63
三浦皇成 美浦 平地 264 9% 31% 0.45 0.62
岩田康誠 栗東 平地 232 11% 28% 0.48 0.62
横山和生 美浦 平地 292 13% 30% 0.48 0.62
松若風馬 栗東 平地 92 3% 16% 0.64 0.62
武豊 栗東 平地 216 13% 38% 0.37 0.61
戸崎圭太 美浦 平地 384 15% 38% 0.45 0.61
坂井瑠星 栗東 平地 326 15% 36% 0.43 0.60
藤岡佑介 栗東 平地 218 11% 29% 0.45 0.59
西村淳也 栗東 平地 367 10% 31% 0.36 0.59
浜中俊 栗東 平地 183 10% 30% 0.43 0.59
松山弘平 栗東 平地 378 13% 34% 0.47 0.58
鮫島克駿 栗東 平地 385 11% 32% 0.35 0.58
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

騎手・障害

騎手 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
土田真翔 美浦 障害 24 0% 21% 1.18
金子光希 美浦 障害 13 0% 23% 1.05
江田勇亮 美浦 障害 23 9% 30% 0.39 1.04
大江原圭 美浦 障害 42 12% 38% 0.66 0.95
小坂忠士 栗東 障害 14 14% 43% 2.51 0.90
高田潤 栗東 障害 25 28% 56% 0.62 0.81
小牧加矢 栗東 障害 45 16% 47% 0.37 0.76
上野翔 美浦 障害 52 12% 37% 0.74 0.70
小野寺祐 栗東 障害 30 10% 33% 0.43 0.66
森一馬 栗東 障害 34 6% 35% 0.17 0.61
難波剛健 栗東 障害 30 3% 20% 0.14 0.50
草野太郎 美浦 障害 45 4% 20% 0.40 0.50
黒岩悠 栗東 障害 28 4% 11% 2.01 0.47
中村将之 栗東 障害 30 10% 23% 0.45 0.46
五十嵐雄 美浦 障害 38 11% 21% 0.38 0.41
伴啓太 美浦 障害 38 5% 16% 0.23 0.31
石神深一 美浦 障害 49 12% 16% 0.30 0.22
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

調教師・平地障害別

この記事で使っている調教師データの集計期間は、2024年10月20日から2025年4月20日までの6か月間です。出走数が10回以上で、3着以内に2回以上入った調教師をフィルターしています。

x3が1以上の調教師はほとんどいないので、上位20名をピックアップしました。勝利数で評価されるリーディングとは当然順位が違いますが、「お買い得な調教師」として参考にしてください。

出走数は少ないけど「お買い得な調教師」や、逆にリーディング上位でも「お買い得な調教師」が見えてきます。

調教師・平地

調教師 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
東田明士 栗東 平地 18 11% 39% 2.39 1.40
上村洋行 栗東 平地 105 14% 45% 0.43 0.80
高柳大輔 栗東 平地 113 12% 41% 0.35 0.76
小林真也 栗東 平地 123 11% 35% 0.42 0.73
吉村圭司 栗東 平地 125 10% 27% 1.01 0.72
稲垣幸雄 美浦 平地 97 9% 32% 0.29 0.70
高橋亮 栗東 平地 104 8% 28% 0.45 0.67
堀宣行 美浦 平地 104 17% 42% 0.50 0.66
石坂公一 栗東 平地 126 11% 31% 0.45 0.66
角田晃一 栗東 平地 113 8% 27% 0.51 0.66
河嶋宏樹 栗東 平地 130 5% 25% 0.34 0.65
田中博康 美浦 平地 98 17% 44% 0.43 0.65
野中賢二 栗東 平地 114 7% 27% 0.29 0.63
武幸四郎 栗東 平地 117 9% 32% 0.51 0.63
北出成人 栗東 平地 143 6% 25% 0.29 0.63
河内洋 栗東 平地 97 8% 23% 0.48 0.63
蛯名正義 美浦 平地 86 7% 34% 0.37 0.61
奥村豊 栗東 平地 137 12% 32% 0.47 0.61
小栗実 栗東 平地 120 8% 25% 0.48 0.61
高野友和 栗東 平地 121 13% 33% 0.54 0.60
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

調教師・障害

調教師 所属 トラック 出走数 勝率 複勝率 x1 x3
新開幸一 美浦 障害 13 8% 31% 1.60 1.30
土田稔 美浦 障害 16 6% 44% 0.38 0.84
音無秀孝 栗東 障害 11 9% 55% 0.18 0.71
粕谷昌央 美浦 障害 16 0% 25% 0.68
深山雅史 美浦 障害 10 10% 20% 0.16 0.42
尾形和幸 美浦 障害 10 20% 20% 0.45 0.33
和田雄二 美浦 障害 15 0% 13% 0.28
※ヘッダの’x’はレイアウト調整が目的の文字です

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